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明大・黒川農場収穫祭…広大な農地を一周❢

2012年11月10日、明治大学黒川農場の収穫祭がありました。
今年4月に開場したこの農場のはじめての収穫祭です。

地域と大学の連携による多目的な都市型農場をめざし、
「環境・自然・地域」との共生をコンセプトとしています。
ここは生田キャンパスにちかく、
これまで困難だった通年の継続的な実習が可能になったということです。

農場は黒川の自然を最大限にいかして設計され、先端技術を駆使した生産効率のたかい栽培システムと、
有機農法をはじめとする環境保全型システムを有しています。
ちなみに、農場の建設資材は神奈川産です。

黒川駅から徒歩20分とかなりな距離に位置するため、当日は駅から会場までのシャトルバスが30分間隔で運行されていました。
子どもづれの家族がめだっていたのは、こうした便宜がはかられていたからでしょう。

開催時間は12時から16時。
ここでは、農場でとれた農産物の販売、農場内の自然生態園や生産・研究エリアのガイドツアー、
里山のバイオマスの利用体験などのメニューが用意され参加者を募っていました。

大学の主要な事業に対する、市民の理解と協力を期待してのものと理解できます。

また、市内の農業をPRするため、
農家の協力によるジャムやハーブティの試食・試飲、豚汁の無料配布なども行われました。

黒川駅発午後3時のシャトルバスで農場に到着したときは、
買い物袋をふくらませて帰途に着く人々がバス停にならんでおり、
ピークも過ぎさったムード。
販売品の品数もだいぶ少なくなっていました。

ガイドツアーの呼びかけに応じ、さっそく「生産・研究エリア」の見学に出発。
30名前後の集団で青空のもと広大な農場を一周、笑いあり、おしゃべりありの楽しい道程でした。

最初にむかったのは「いちご(栃乙女)」の温室。
9月下旬に苗を移植したもので、12月下旬には収穫できるとのこと。

プラスチック製の黒いポットにピートモスやロックウール(石綿)などをいれて培地とし、液肥を点滴しながら育てる「養液土耕栽培」が行われています。
腰の高さで作業ができる「高設栽培」なので腰への負担がすくなく、以前に比べて作業効率がよくなったという。

次のトマトの温室も同様の栽培法で、
畝にそって置かれたチューブから液肥を株元にたらして育成します。
ストレスを植物に与えずに、効率よく肥料を与えることができるということです。
ここでは、慣耕栽培(旧方式)と「養液土耕栽培」との成長の比較実験もおこなわれていました。

明大・黒川農場 025

ほうれん草の温室では、紫外線カットフィルムが使われています。
紫外線を通さないので暗い温室になり、光に群がる習性の虫が寄ってこないということ。
したがって、病原菌がカットされ、安全で洗わなくても食べられる野菜になるそうです。

明大・黒川農場 026

苗を植えてからたった3週間で収穫。
栽培期間がみじかいので、年間16作つくることができ、年収量は慣耕栽培の3倍になります。
食べたくなってから植えつけても、ぎりぎり待てる野菜といえるかも・・・ほうれん草のイメージ一新です!

これらの温室で行われている「養液土耕栽培」とは、水に肥料をとかした溶液を、点滴やチューブを使い複数回に分けて株元に与えるという、灌水と施肥を同時におこなう方法です。

すべての株に肥料と水が過不足なく行きわたるため、生育状態をそろえることができ、生育の制御も容易で収量・品質の向上にもつながります。

また、作物づくりの8割を占めるといわれる「苗づくり」も、安全で病気に強い野菜を目指し、温度・湿度・二酸化炭素を管理するボックス内で行われます。

温室の熱源は、旧来の重油にかわり木材を原料にした「ペレット」。木屑を破砕機でおがくず状にし、加水して圧縮したものを2~3cmの長さのチップにしたものです。

圧縮の際に熱がかかって木の成分が溶解するため密度と乾燥度が高くなり、したがって燃焼時間が長く熱効率がよくなるとのこと。

このコンセプトは、里山の調整と再生可能のエネルギーの利用。
黒川の里山周辺から出る間伐材を無駄にすることなく、温室の熱源として利用するわけです。

会場には、40万円のペレット用のストーブ(およそ20畳用)が展示されていました。
煙突がつきますが、完全燃焼すれば煙はほとんど出ず、灰も少ない。

ただ、おしいかなペレットの販売所が全国に数カ所しかなく、調達困難という難点があるようです。

間伐された木は、一定期間乾燥させてから薪状に裁断され、それをさらにオガクズ状にしたものに水分を加えて圧縮機にいれる…この最終工程で「ペレット」が誕生します。

それぞれの機械がたえまなく動き、木株があっという間に粉々になっていくさまを見ながら…廃棄物が有用な物質に変わっていくこの過程にこそ、地球の未来をかさねて考えるべき視点があるのではないかなどと…少々感傷ぎみの自分に気がつきました。

温室群をすぎると、土耕栽培の広大な農地がひろがっており、玉ねぎ・大根・小松菜・白菜などが植えられていました。多くは学生たちの実習用ですが、市民講座の受講生用の有機圃場が一部あり、年15回の有機農法の講義がおこなわれているということです。

さらに、市民の生涯学習のための「リバティ・アカデミー」という公開講座がもうけられており、その関係者が自由に使える圃場も確保されていました。

地域に開かれた大学として、これからも市民に寄りそい、共に歩んで行く教育の拠点になってほしいと願ってやみません。

見学者の多くが初めてその存在を知った「四角豆」が実っていました。
若鞘(わかさや)を食べると美味しいらしいのですが、需要が少ないのであまり栽培されていないという。

黒川地区から「四角味噌づくり」の企画がだされたのを機に、作りはじめたということです。

これからの活躍を約束するかのごとく、四角い鞘を若草色に輝かせていました。街おこしのための逸品になってほしいですね。

途中、高さ3m弱の「しだれ桜」がショボンと立っていました。
これは、昨年移植された大学のシンボルツリー。

シンボル然となるまでに幾多の艱難辛苦が待ち受けていることやら…ガンバレ!!

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