エコバスで川崎臨海めぐり

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 「かわさきエコ暮し未来館」屋上からの眺望・・臨海の工場群 

2013年10月11日(金)、かわさきかえるプロジェクト主催の「エコバスで川崎臨海部めぐり」が実施されました。これは、川崎市内の家庭の台所や学校給食で使われた天ぷら油を原料にしたエンジンオイルで走るバスに乗って、エコロジー問題を考える旅に出るという企画です。

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 「かわさきエコ暮し未来館」屋上からの眺望・・太陽光発電

行き先は、川崎市民石けんプラントエコ暮し未来館浮島処理センター浮島埋立地。9時半に麻生区役所を出発し16時半に戻るという、1日がかりの行程です。


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 「かわさきエコ暮し未来館」

  
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かわさきかえるプロジェクトは、台所からの資源循環をすすめ、きれいな水と空気を未来の子どもたちに残すことを目的に、2007年から使用済みてんぷら油の回収活動を開始しました。

麻生区も2010年からその取組に参加しており、2012年度に回収した廃食油は1554.5リットル、これによりCO2削減が4042kgに達したということです。現在、天ぷら油の回収場所は30数箇所。この場所の提供とボランティアを随時募集し、活動の輪をひろげています。


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「回収場所が自宅の側にあると便利ですよ。それから、(たしか?)廃食油を持ってこられた方には石けんのサンプルをさしあげます・・・」とのこと。サンプルとはいえ、結構使いでのある量です。


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こうして集められた廃食油は、不純物を除去し精製されて石けん バイオディーゼル燃料(BDF)に生まれかわり有効活用されていきますが、その過程と加えてごみ処理過程も見学していこうというのがこの企画。

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バスの背面と側面には「使用済み天ぷら油で走っています!」の文字が

さて、参加者24名とスタップが乗り込んだバイオディーゼル燃料で走るエコバスは、エンジン音・振動ともに静か、おいしい天ぷらの匂いでもするかしらと思いきや無臭、乗り心地のよさについうとうと・・・。


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BDF燃料製造機
往復の車中ではひたすらこの運動に関する説明がつづき頭ははちきれんばかり・・・お陰で生まれかわったような気分。こんな緊張感ひさびさです。

BDF燃料は、自動車だけでなく、工場や船舶の動力にも使われています。

硫黄酸化物、二酸化炭素の発生が少なく、空気を汚さず温暖化防止に貢献、さらに植物原料100%のため無税ということです。

NPO法人川崎市民石けんプラントでは、わりあいシンプルな製造機器が設置されており、動力源はもちろんBDF、その燃料製造機もそなえています。


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廃食油をこして沈殿させ、湯洗い(比重を利用)・脱色脱臭の後、フィルタープレスを通して精製し、2日間低温炊き込みをしてけん化させ石けんの生地をつくります。そこに炭酸ソーダをまぜ、熟成乾燥させて石けん「きなりっこ」のできあがり。

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湯洗い・脱色・脱臭

これらは、主に学校給食の現場で洗剤として使われてきましたが、今では取扱店は30余数に増え一般販売もされています。

昨年度は、約66,300リットルの廃食油を回収し、67トンの石けんがつくられました。

  
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フィルタープレス

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川崎市は「きなりっこ」を川崎名産品として認定し、「一村逸品・知恵の輪づくり」エコ活動奨励賞を授与しています。

浮島処理センターでは、ゴミの資源化処理の一過程・・・プラスティックゴミミックスペーパーに混在する他種のゴミを取り除く手選別作業をガラスごしに見学、ベルトコンベアの流れにのった手際よい作業が行われていました。


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家庭から出されたゴミがどのような経路をたどり、どう処理されていくのか・・・その運搬・処理に莫大なお金がつぎ込まれていることを知るにつけ、今までのようなゴミに対する軽薄な姿勢を正さなければと大いなる反省の伴った見学となりました。


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館内は、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を進める啓発的な展示物でいろどられています。

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着られなくなった衣類、使わないバッグ、所有者が変われば立派に機能する

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最後の訪問は浮島埋め立て地、ここでは焼却施設で出た一般ゴミの焼却灰や煤塵(すす)、不燃性廃棄物などを海中に薄層散布し、均一に埋め立てていきますが、これにより発生する余水は無害化処理して放流されます。


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この埋立地の規模は、水深約14m面積約170m2容量約2,670,000m3というもの、生物処理設備凝集沈殿処理設備などが備えられ、水質の悪化防止が図られています。

川崎臨海埋立地
浮島廃棄物埋立処分場・・海面の長方形の枠内が埋立地

帰りの車中は菜の花プロジェクトの資源循環活動について・・・休耕田や転作田を活用した菜の花栽培とナタネ油の搾油。遺伝子組み換えをしていない安全な種を一袋づつ配られました。どこに蒔けばよいのか、せまい庭をうらめしく思いながら、未だ途方にくれる日々です。

(参考・『エコバスで川崎臨海部めぐり』資料)

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