梅だより・羽根木公園

写真教室
羽根木公園・豪徳寺 089

二度の大雪に見舞われて、関東地方は真っ白になりました。
わが家の庭も雪におおわれ、日頃の無精が隠されて
白一色の清潔感ただよう姿に変貌・・・

羽根木公園・豪徳寺 042

しかし、その魅力ある純白は、花にとっては少々やっかいなもの・・・。
花を開きたくても、寒空の下では成就できません。

羽根木公園・豪徳寺 010

だいぶ前から計画していた梅ヶ丘・羽木公園での梅花撮影・・・
もしかしたら満足のいく開花ではないかもしれないと
危惧していた通り、冷気にふれて蕾は固くとじたまま・・・。

羽根木公園・豪徳寺 090

そしてわずかに、降雪を待たずして咲きはじめた花たちと、雪の合間の
晴れた日にここぞと蕾をふくらませ、震える花弁をどうにか
開いた花たちだけが、清楚で控えめな姿を枝にとどめていました。

羽根木公園・豪徳寺 088

後で知ったことですが、梅は咲きはじめからが見ごろ。
ちらほら咲いたときから一輪一輪をたのしんでいくのが
本来の鑑賞のあり方とか・・・。

羽根木公園・豪徳寺 120

同じ木の花を咲いた順にくらべていくと、花弁の大きさ・かたちの良さ・
雌しべや雄しべの状態が日を追うごとに整い、
しだいにほのかな香りをたたえた気品を備えていくということです。

羽根木公園・豪徳寺 114

咲いたばかりはまだ可憐な少女、しかし力強さを秘めた咲き始めの
この花こそが梅の真骨頂ともいわれています。

羽根木公園・豪徳寺 076

桜はたった一週間の命ですが、梅はその数倍も永く美しさを
保ったまま人々の目をうるおしてくれます。

羽根木公園・豪徳寺 026

梅はめでたい花とされていますが、それは艶やかな咲きはじめの花と、
つぎつぎ開こうとする蕾に永劫の繁栄をうつしとった
日本人ならではの感性なのかもしれません。

羽根木公園・豪徳寺 099

梅の老木の姿を描写した疎痩横斜(そそうおうしゃ)という言葉があります。
「太い枝がまばら・肌がごつごつ・幹や枝が斜め」という老成の美をあらわしており、
狩野派の屏風や襖絵などにその華麗な姿をみてきました。

羽根木公園・豪徳寺 066

この傑作は、若木からの仕立てや選定などの作業を確かな技術をもって
余念なくつづけていくなかでこそ生まれるものです。

羽根木公園・豪徳寺 001

疎痩横斜、そんな風情がたしかにこの公園にもありました。
散策路のぬかるみにハマリながらも一心に撮影してきましたが、
技術がイマイチ・・・陳謝!

(撮影2月20日/NHK「美の壺)参照)

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