平生26年7月9日(水)PM 1:30~、高津市民館(丸井ノクティ12階)にて、川崎童謡の会が
主催する「七夕コンサート」が開催されました。
これは、牽牛・織女星を祭る「七夕」の行事に因んだもので、毎年7月に行われます。
客席は満席、開場前から長い列が続いていました。
平日とあって参加者の多くは中高年、しかも圧倒的に女性です。
車いすや杖を使われている方々の参加も見られ、バリアフリーの会場と滞りない
誘導体制にあって、スタッフの笑顔の伴った対応が印象的でした。
また、介助に携わる方には入場料を半額にするなど、ハンディに対する福祉的配慮も見られます。
今年の出演者は、1600曲を超えるレパートリーを持つ「デューク・エイセス」。
結成から60年、音楽は感動からという原点に立ち、メンバー間の全く異なる声質の調和=ハーモニーの熟成をめざしてひたすら歌い続けてきた4人の「選りすぐられた公爵(Duke Aces)」です。
真摯な姿勢で歌に向きあい、歌を創り、歌をもってその思いを人々に伝えつづけてきました。
往年の歌声を今にとどめ、優しく、力強く、暖かく・・・聞く人の胸をうちます。
第1部は、デューク・エイセスの四重唱
4つの声部の見事なハーモニー・・・懐かしい歌が9曲披露されました。
途中、見るからに正直者(笑)のリーダーが、初ステージは3歳だったと懐古、
笑いの絶えない舞台が続きます。
「慕情」にはじまり、 「女ひとり」「テネシー・ワルツ」「おてもやん」・・・「Dry Bones」は、「ドラえもん」と誤聞されるとの断りがあり、耳を澄ますとなるほど
ドラえもん、そして、「筑波山麓合唱団」のあの貫禄あるガマガエルは今も健在でした。
第2部は、「童謡メドレー」にはじまる、観客とともに歌うステージ
客席と一体となった歌声は、会場にあふれ高らかに・・・
より一層心に沁みいります。
「春の小川」「鯉のぼり」「蛙の笛」「たなばたさま」「もみじ」「たき火」「雪」etc. 昭和の旧き良き時代といわれるあの幼少期の思い出に浸りながら、大きな声で思いきり歌いました。
参加者の多くは、これまでの歌の指導で鍛えられた声の持ち主ばかり、客席から
響いてくる歌声にデュークさんたちは驚いた様子・・・。
そして、これからずっと大切にしていきたいチャリティーソング 「花は咲く」は、
会場の皆さんにしっかり浸透していました。
東北大震災の犠牲になった人々、今も窮状を余儀なくされている人々に心を寄せ、
ともに歌い語り継ぎ、忘れてはならない、二度とおこしてはならない惨事としての共通認識を持ち
続けるために、私たちはこれからも世代をこえて歌いつづけていくでしょう。
デュークさんの心遣いに満ち、懐かしさと感動にわいた楽しいひと時、元気を・愛を・勇気をもらったコンサートは、余韻を残しつつまたたく間に終了。
感極まった90歳の男性が舞台に駆け寄り、デュークさんと握手を交わして
熱い感謝のメッセージを贈りました。会場は大きな拍手です。
デューク・エイセス!! いつまでも輝ける長寿グループとして、これからも
ずっとずっと私たちに元気と勇気を分けてください。
川崎童謡の会
「川崎童謡の会」は、ボランティア・市民活動団体として平成5年4月14日設立、今年で22年目に入りました。
童謡・唱歌のもつ優しさや美しさを共に《歌い愛・ひびき愛・ふれ愛》、高齢の方々には懐かしい歌・思い出の歌で元気になってほしいと願いを込めて、《思いやりのある明るい街づくり》をめざしています。
「地元で一緒に童謡を歌い、童謡の魅力を発信していきたい」と会長の河野健三さん。
代表として事務局を一手に引き受け、常に4~5ヶ月先まで視野に入れて着々と準備を進めるバイタリティー豊かな吉井龍子さんは、
「みんなで楽しい歌・素敵な歌をうたい、幸せなひとときを!! そして、是非この川崎童謡の会(低価格)でホンマモンの歌と音楽に出会い、肌にふれていただきたい!! そういう思いでいっぱいです。」と力強く語ります。
スタッフは約20名、会員数約2800余名(当初は200名)。
月1回、童謡の会またはコンサートを高津市民館ホールにて開催しており、入場料は月1,500~2,500円(会員以外は500円増)。
童謡の会では、ゲストによる指導を受けて童謡や唱歌、抒情歌を楽しみますが、コンサートも含めステージの飾りつけやゲストの手配、企画、選曲などは有志スタッフが行っています。
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