2,015年5月15日(金) 今日はうってつけの快晴です。
かねてより一度は行ってみたいと思っていた忍野八海への旅を実現させました。
(八海・・・出口池、お釜池、底抜池(そこなしいけ)、銚子池、
湧池(わくいけ)、濁池(にごりいけ)、鏡池、菖蒲池)
ここはお釜池、最も小さな規模ですが、水深が深いため真っ青な水を湛えています。
水底深く棲息している一匹の大きな魚が、
池の主のようにじっと人間の反応を伺っていました。
![不二の芝桜 024 - コピー](https://asao-shimin.net/wp-content/uploads/2015/07/abe9341845bccf807f6f0b31e18127f3-650x232.jpg)
八海を最も美しく清らかな姿に見せてくれるのは澄みきった青空。
天気予報をしっかりキャッチして周到な準備をした結果、甲斐あって文句なしの快晴です。
八海の母体となっている富士山、ここからの伏流水がこの湖沼群の水を満たしています。
ここには鏡池があり、逆さ富士を撮ろうとするカメラマンでいっぱいでした。
![不二の芝桜 084 - コピー](https://asao-shimin.net/wp-content/uploads/2015/07/fb3d92aab00a00aaa9e4c25483a50eba-650x302.jpg)
清らかな水が流れるところには、豊かな樹林が息づいています。
若葉がさかんに萌え出る時のこの地を選んだ偶然を天に感謝しつつ、
清流にかかる長い木製の橋を渡りました。
萌黄色の川藻がゆるやかに揺れています。
![不二の芝桜 091 - コピー](https://asao-shimin.net/wp-content/uploads/2015/07/d0a5d2210bb274e3dde350f7c49a8d4d-650x332.jpg)
この湧池(わくいけ)の周辺には水車小屋や土産店が並び、たいへんな人だかりでした。
富士はこの池に最も多く清水を送りこみ、この上ない水底の景観を創出しています。
八海一の池といえるでしょう。
![不二の芝桜 035 - コピー](https://asao-shimin.net/wp-content/uploads/2015/07/711e2e398b77c8514e8f21dcfc676049-650x226.jpg)
魚は水を揺らさず、水に映る木々は一糸の乱れなく
水中に佇んでいるかのような姿をみせています。
魚たちは好んで木々の影に入り、ほっそりとした体を漂わせていました。
![不二の芝桜 093 - コピー](https://asao-shimin.net/wp-content/uploads/2015/07/92df0fad07d80dee50ae3e60c698b2b6-650x293.jpg)
八海は、かつて富士講の信者が富士に登る際に水行を行った
という禊の池ですが、現在では禊をおこなう行者は見られなくなったということです。
![不二の芝桜 039 - コピー](https://asao-shimin.net/wp-content/uploads/2015/07/23b5b7baca50e774a860f97ccd753bbf-650x284.jpg)
忍野八海は、昭和9年に国の天然記念物に指定され、
昭和60年に環境庁から全国名水百選に選定され、
平成6年に県富岳百景選定地に指定されています。
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